うつ病になりやすい方は、予防をしっかりしよう

うつ病診断と治療

うつ病の診断基準とは

「うつ病」という言葉がメディアで取り上げられるようになって久しく、その病名は広く認知されるところとなりました。うつ病は気分が落ち込むといった状態だけで診断される訳ではありません。誰しも気持ちが沈むことはありますが、それは一時的なことであり、その後は元の状態に戻ることができます。しかしうつ病の場合はそういった状態が1日中2週間以上続き、日常生活に著しい支障をきたします。うつ病の症状は無関心や否定的感情といった精神的なものと、食欲不振や睡眠障害、自律神経失調症などの身体的なものに分けられます。この両方があらゆる組み合わせで長期的にみられ、家事や仕事、学業といった普段の生活に深刻な影響を与えていることがうつ病診断の1つの基準となります。

治療は始めるにあたって

うつ病の症状の現れ方は1人1人異なり、よってその治療法も人それぞれです。 まず全ての患者さんにとって重要なことは充分な休養です。休むということを肯定することが特に大切です。身体と心を休めることからうつ病の治療は始まります。その後、必要に応じて薬による治療を進めます。脳内の情報伝達障害を改善する抗うつ剤という薬が使われています。現在主に5種類の抗うつ剤が使用されており、症状に合わせて服薬します。それ以外にも環境的なストレスが原因の場合はその環境を変えることや、精神療法という治療方法が取られます。うつ病は一度症状が良くなったように思えてもまたうつ状態に戻ってしまう「ぶり返し」があり、精神療法や環境改善からのアプローチはそういった「ぶり返し」を予防するのにも効果的です。